一般社団法人 日本建築協会 ARCHITECTURAL ASSOCIATION OF JAPAN

ごあいさつ

建築を通じて社会に貢献する
「価値あるプラットフォーム」へ

6月20日に2025年度定時総会が開催され、2024年度事業報告・決算、2025年度事業計画・収支予算他の議案が承認されました。詳細については、後掲の報告書(会告)をご覧ください。総会後の講演会では大阪公立大学研究推進機構特別教授・橋爪紳也氏に、「いのち輝く未来都市のデザイン-2025年から始まる大阪・関西の将来ビジョン」をテーマとして、1970年大阪万博からこれからの大阪のまちづくりまでお話しいただき、たいへん示唆に富む興味深い内容で、好評を博しました。

さて、今年は戦後80年、昭和100年にあたり、阪神淡路大震災から30年という年です。4月に開幕した大阪・関西万博は、ようやく国民的催事として人気が高まり、開催期間の半分を折り返しました。これまでの過去を振り返るとともに、現代社会で起こっている様々な変革、トランスフォーメーションの先にはどのような未来が拓かれていくのかを考えるということで、協会誌「建築と社会」の年間特集テーマ、および協会の活動テーマを「未来」として活動しています。

今年で創立108年となる当協会ですが、昭和100年を超える歴史の重みを感じつつ、令和の現在からその先に待つ未来に向け、膨大な知財の蓄積を有益に活用できる「アーカイブ」の拡充が、協会の重要な使命のひとつと捉えています。そして、その実現のためには、世代と専門領域を超えて集い、知恵を出し合える環境の整備と継続更新が必要です。会員相互の交流の場「サロン」を日常的に提供していくことが、もうひとつの使命と受けとめています。

現在のOMMビルに協会本部が移転して20年余り経ちますが、この度、U-35委員会の協力のもと、OMMビルの協会事務所が、新しいワークプレイスに生まれ変わりました。各種委員会のミーティングでの利用をはじめ、会員の皆さまにタッチダウンオフィスとしてご利用いただくことも可能で、会員活動の拠点として、また協会のサロン的スペースとなることを期待しています。是非ご活用ください。

協会活動を身近なものとしていただくため、協会誌「建築と社会」をさらに充実させることはもちろんですが、ホームページやSNS(インスタグラム)での情報発信をさらに強化し、コンテンツの充実を図ります。同時に、新入会員ガイダンス・青年技術者交流会・会員の集いINTOKYOや、見学会・講習会などのイベントを充実させてまいります。また、一般の方々に対しても、生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪への参加を通じて、アピールしていきたいと考えています。

協会は皆さまのためにあります。より魅力的に、活き活きと躍動できる場とするために、京都、東海、中国の各支部とも緊密に連携し、今後は首都圏での活動の場を広げることも念頭に、より一体的な運営に努めてまいります。引き続き皆さまのご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

会長 指田 孝太郎

会長
指田 孝太郎

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